- 魔法の模様について (1) -
About the Magigraph (1)
目次
1. ステンドグラス
2. 模様の魔力
3. 必要な道具
4. マギグラフィデザイン
5. マギグラフィ形象化
6. マギグラフィ発動
1. ステンドグラス
日差しに照らされたステンドグラスの華やかで美しい光は時々小さな恍惚感を私に与えてくれる。
特に、非常に特別な色を見ることができるパララが山の向こうに沈む直前の短い時間は、一日の中で一番好きな瞬間だ。
ある日、パララの光が消えた時、ステンドグラスの模様は普段と違う姿を私に見せてくれた。
大きな、そして完全な一つの絵にしか見えなかったあの模様が、小さな欠片が集まって出来た様々な図形の集合体の形で見え始めたのだ。
あの日以来、私は小さな図形を描き、これを集めて一つの模様を作ることに興味を持つようになった。
線、円、三角、四角…。
馴染みがあり、簡単に描けるこのような図形を集めて模様を構成する過程が楽しかったのだ。
2. 模様の魔力
ある日、一日中描いていた模様から異質な力を感じたことがあった。
今まで知られていた神聖力や魔法による力とは違うもの。
どのような原理で発生するのか突き止められなかったが、模様を見て何度も描いているうちに、自分が描いた図形の配置からこの力が発生したことが分かった。
この不思議な力を持つ模様を魔法の模様という意味でマギグラフィと呼ぶことにした。
3. 必要な道具
マギグラフィを描く時は特別な道具が2つ必要だ。
-今にも飛びそうな生き生きとした羽根を、ゴールドハーブで浄化してマナハーブの力を吹き込んだ魔法の羽根ペン。
-全ての革の中で一番柔らかい部位で作った柔らかい羊皮紙を、サンライトハーブで浄化してマナハーブの力を吹き込んだ魔法の羊皮紙。
4. マギグラフィデザイン
道具を準備する過程は特別だが、マギグラフィをデザインすることは簡単だ。
魔法の羊皮紙の上に魔法の羽根ペンで様々な図形を描くと、その図形が一つの波長で共鳴しているような感覚を覚える瞬間があった。
マギグラフィデザインが完成した瞬間だった。
このようなマギグラフィが描いてある絵がマギグラフィ図案である。
5. マギグラフィ形象化
マギグラフィの魔力自体は描いてある模様から発生するが、デザインした図案からその魔力を抽出して形象化した物質に変えることもできる。
これをマギグラフィ形象化と呼ぶことにした。
(便宜上、魔力と呼んでいるが、これは一般的に知られた神聖力や魔法とはまったく違う、ある意味でより自然に近い力だ。)
6. マギグラフィ発動
形象化したマギグラフィはそれ自体が光を放つ宝石のようで神秘的だが、マギグラフィに宿った魔力を発動すると様々な効果を体験できる。
あるものは私に新しい力を与えて、またあるものは地面の一定の範囲に描かれ、その上にいる人達に影響を与える。
(さらにあるものはモンスターにまで影響を与える。)
その効果は無限ではないが、直接描いた模様から素晴らしいハーモニーを感じてみるのは誰にとっても新しい経験になるだろう。