- ギルドマスターのための
城入札ガイド -
A Bid Guide for Guildmasters


王立領地開発委員会


目次

1. はじめに
2. 入札参加の意味
3. 入札の過程
4. 城の建築
5. 城の管理
6. 住宅の建設
7. 住宅の入札
8. 税金
9. その他の注意事項
10. おわりに

はじめに

住居地域のための城の敷地入札に参加される皆様に感謝のご挨拶を申し上げます。 当敷地は古代から伝わる由緒正しい地域であり、 ポウォールとトゥアハ・デ・ダナンの戦いが盛んだった当時 人間に勝利をもたらした記念すべき場所のひとつでもあります。

この冊子は入札に興味のあるすべての方々に 1部ずつ配布されるもので、 この地域の領主になるために入札に参加された 該当ギルドおよびギルドマスターが どのような手続きを踏み、落札後に 注意すべき事項はどのようなことかについて ご説明しています。

参考までに、城の敷地の入札はギルドマスターの方しかできません。

入札参加の意味

すでにご存知でしょうが、 城の敷地の入札に参加されるということは この地域を領主として治めるという国王陛下との約束でもあります。 すなわちこの敷地を落札したギルドは、必ずこの敷地に 領主の象徴である城を建て、城に蓄積される財産を利用して 宅地に家を建てて地域を開発し 陛下の恩恵のもと領民を治めるという誓いを立てたことになります。

したがって、たとえこの敷地を落札しても、 城を建てず城の敷地を放置した場合は 地域を開発する意志や能力がないと見なし 王国令にしたがって敷地を没収します。 没収後は、城を建設する余力があると申請したギルドに対して 再び入札を行いますのでこの点はご了承ください。

このような措置がなかなかご理解いただけないかもしれませんが 国王陛下の究極の願いは この地域が以前の活気と繁栄を取り戻すことであり、 この地域にミレシアンの領主を立てることは そのためのひとつの方法であるに過ぎないのです。

入札の過程

前述したとおり、城の敷地の入札資格は ギルドのマスターにのみ付与しています。


落札の基準はすでにお知らせしたとおり 正確に入札申請金額の順位で、 最も高い金額で入札されたギルドの代表1名に 敷地の所有権を認定します。 敷地を落札できなかったギルドには 入札金額をお返ししています。 ただし、ギルドを基盤にした巨額の金額が動くことですので 他のギルドの入札情報は一切お教えできません。 この点はご了承ください。


入札の結果は、入札締め切りと同時に 掲示板などに告知された時間に正確に発表されます。

城の建築 : 落札ギルドの遵守事項

城の敷地を落札したギルドの最初の最も大きな課題は城の建築です。 城の建築は非常に難しく専門性を必要としますので、 王国から派遣された労働者によって行われますが、 城を建てるのに必要な各種資材の調達は城の敷地を購入したギルドメンバーたちの任務です。


城の敷地前のお知らせ掲示板に必要な資材のリストと 必要な時間が出ていますので、これらの資材を必要な時間までに 正確に集めて資材積荷場に運搬しなければなりません。 資材がない場合、城の建築が失敗し、 王国はこの地域に対する開発の意志がないと見なし 敷地を没収、再入札をする流れとなりますので、この点には特にご注意ください。

特に、城を建てる最後の段階で失敗しても、 それまでにかかったギルドの財産 - 入札および落札に使われた金額と 調達された建築資材など - は返還・補償されません。

難しいと思われるかもしれませんが、期限内に資材さえ積荷場に調達すれば 城は何の問題もなく完成します。

城の管理


完成した城は地域名を取って'トゥガルド城'や'センマイ城'などと呼ばれるようになり、 城の敷地を落札したギルドのギルドマスターは領主になり 城および居住地に対する権限を行使できるようになります。 城の警備は王国から派遣された兵力によって自動的に行われ、 ギルドマスターを含むギルドメンバーたちは城内部を自由に出入りできます。

城で最も重要な部分である城の中心部は またの名を誓いの部屋と呼ばれる場所で、 ここには大型ギルドストーンがはめ込まれており 城の政策やギルドの政策について議論・管理ができます。

城の管理のうち最も重要なことは 財産の管理と言えますが、 領主になったギルドマスターはギルドの財産を城に移したり、 居住地に適用する税率を決定することができます。 すなわち、領地の財産についての全般的な事項を ここで決定できるということです。

領主になったギルドマスターには2種類の権限であると同時に 義務が与えられます。それは住宅の建設と入札です。

住宅の建設

城が建てられると領主になったギルドマスターは 城の財産をもとに居住地に住宅を建設することができます。 建設は王国から派遣された労働者が代わりに行い、 領主は家の種類や見た目、そして税率などを決定します。


もし作られた住宅が気に入らない場合は 壊して建て直したり、リフォームで見た目を改修することもできます。


作られた住宅は入札を通じてミレシアンの領民たちに供給されます。 ただし、このときギルドマスターは直接家を確認し 入札告知をしなければ入札が進行しません。

住宅の入札

住宅の入札でギルドマスターが注意すべき点はふたつです。 まず、最小入札価格をいくらに決定するか、 そして税率をいくらに決定するかという問題です。


住宅の入札は、ギルドではなく一般のミレシアンたちを対象に行うという点だけを除けば 入札過程自体は城の入札とまったく同じです。 領主が決めた最小入札価格以上の金額で、相手がいくらで入札したか知らないまま、 入札期間内に最も高い金額を提示した人が住宅の使用権を認められます。

つまり、領主の身分で決める最小入札価格は、 家の基本的な価格を決めるという面で意味があるわけです。

入札が終わり決定された住宅の落札金額は、一種の保証金のような意味で、 城の財産には含まれませんが、 入居者との契約が終わるときに 落札金額の5%が税金と別途に城の財産として入ってきます。

税金

ギルドマスターが注意すべきもうひとつの事項は税金です。 領地で暮らしていく領民は、領主と城を所有しているギルドに対して一定期間決められた税金を支払わなければなりません。 慈愛深い国王陛下は、この地域を発展させることさえできれば 特別な朝貢や税金がなくとも領主の資格を認めると発表し、 これはすなわち税金の収入が領民からそっくりそのまま城を所有しているギルドにだけ入ってくることを意味します。 領民たちが納付する税金は、施設の維持に必要な10%程度の金額を除いて 残りの90%が城の財産として入ってくることになります。 つまり税率をどう決めるのかは、城の主人として収入の基準を決定することと言えます。

税率は入札金額や最小入札価格でなく、家の建築費に適用されます。 領民たちの中には、家の形態を維持しながら家の見た目や内部を 自分の好みに合うように直したり改造したりする人もいます。 この場合も追加された費用は住宅の建築費と見なされ 税金賦課の対象になります。

しかしあまりにも税率が高いと領民の恨みを買うだけでなく、 高い住宅の使用料により地域発展を遅らせる可能性もありますので、 税率は慎重に決定したほうがよいでしょう。

税金は税率にしたがってエリン時間で1年に1回ずつ 城が保有している資産として入ってきます。

その他の注意事項

たとえ最新の技術と腕のいい職人たちによって建設された城であっても、 人が作ったものがすべてそうであるように、寿命があります。 城も例外ではないため、 材質の限界により一部分が崩れたり古くなったりします。 補修さえ適切に行われれば、特に問題がないかもしれませんが、 まだ完成した城を補修する方法は知られていません。 城が完全に崩れると、領主はその権限を失い、 王国令にしたがって城は敷地の状態で再び入札過程を踏むことになります。

この過程で城に保存している財産は保護され ギルドの財産として返却されます。


おわりに

城の敷地に入札して城を建設し領地を経営することは ギルドの資産を増やす最高の手段です。

それだけでなく、これまでご説明した内容をもとに城や領地を経営すれば エリンに栄誉ある名を永遠に残す ギルドになれるかもしれません。

管理や運営でつまずいたときは いつでもこの本を参考にしてください。