- タバルタス。古代知恵の守護者 -
Tabhartas, The Guardian of Ancient Wisdom




この世に生命を吹き込んだ
我々の創造主を記憶せよ。

その方は我々のポウォールに
この世界を創られた原理と
秩序が存在する事を告げ、
我々がこの世界を支える
秩序の守護者として
生きていく事を進めた。

その方が立てた秩序に応じ、
それを豊かに作り上げる事が
どんなに嬉しい事かがわかるようになったら、
我々は真の命に
目覚めるだろう。



その方の高貴な言葉と意味は
それだけでも美しい知恵
完璧に成り立った秩序

我々の先祖は
その方の言葉こそ
我々が存在する意味であり、
約束だという事を知り
それを貴重に思い
近づけられないところに
それを置いた。

我々はそれを
古代の知恵と云う。



しかし、欲のある人間は
自分達が知っている知識を
どこに使えばいいのかも
わからないまま
我々が保存している
神の秩序を見下げ、
とうとうはこの世界の始まりと
最後が込めてある
古代の知恵を
手に入れようとする。

人間のように
欲に満ちている者は
古代の知恵に触れても
その価値がわからない。


自分らに都合良い欲が
どれだけ世の中を混乱させるのか
ポウォール達よ、自覚せよ。
そして、古代の知恵に
手を出す彼らに罰を与えよう。

***


人間の欲で広がる未来に
備えた先祖達の慧眼に
感謝の気持ちを歌おう。

我々の先祖は
人間の欲を見抜き、
我々の創造主から送られた
古代の知恵を守る
代理者を立てた。



神が送った彼ら。
神の示す事を代理する彼ら。
彼らの名は
タバルタス

誰にも知られていない
古代の知恵は
タバルタスが守っている
館門の裏側に置かれてあるため

古代の知恵を要するものは
その資格を明らかにし、
タバルタスに会わねばならない。


しかし、それは不可能な事
タバルタスは古代の知恵の前で
安らかに眠っているが、
義のない者が
知恵の門に手を伸ばすと
再び目覚め、彼らを罰する。
それは先祖達が残した約束である。

さらに我々の先祖が
残した話を覚えていよう。

タバルタスの安らかな眠りを
邪魔してはいけない。
タバルタスが目覚めると
彼を目覚めさせた者は
創造主が示す意味を逆う罪で
呪いにかけられるだろう。

***


人間は魔法が込まれている
呪符の力を利用し、
タバルタスの
粗悪な模倣品を作り、
それらに
ゴーレムと名づけた。

創造主の知恵を得るため
あがく者、人間の欲は
創造主と同じにはなれない事を
知ることになる虚しい努力であるだけ。

我々はこの世界の秩序を
守る者として
人間の欲を警戒すべきである。



人間の欲は
自分らを光の騎士だと
称える群れが
弱い我々の兄弟の
命を奪い
金を略奪するところからも
よくみられる。

金の本質に対する
真の理解なしで
むやみにそれを集めている
人間達の意図は
ただ彼らの世界で
この金属が高値で売られるという理由だけ。



彼らの欲は
エスラスという者が金を集め
創造主の知恵を得るため
使おうとしているという
噂にまで至った。

我々の先祖
さらにさかのぼり
創造主の真似を
しようとする人間に
呪いあるのみ

***


全ての噂には
それなりのわけがあって
ケオ島のゴーレム達が
活動を再開しているという
噂がある事に注意しなければならない。

ケオ島のゴーレム達は
人間がセンマイ平原で
我々ポウォールとの戦いで
集められた者達

終戦後、人間は
自分達の恥ずかしい被造物を
ここに集め、埋葬した事を
我々は知っている。



しかし、彼らはまた
戦争の為掘り起こされた
タバルタスの模倣品を
起こし立たせたのだ。

我々はこれに対し
警戒を怠ってはならない。

これは断言して
模倣品を利用し、
接近しようとする試である。
彼らはタバルタスに
また興味を持ち始めた。



ケオ島で
タバルタスのものに見える
構成物が発見されたという報告は
この事を言う。

タバルタスを捜し求める者の動向は
触角を逆立てる理由がある。
彼らはタバルタスを
捜し求めているわけではない。

彼らは
タバルタスが守っている
古代の知恵
人間には禁じられた
禁断の世界を
捜し求めているのだ。



この話を読んでいる
ポウォールの血をひいた兄弟よ
ポウォールの理想を分け合った姉妹よ.
人間の動向を警戒せよ。

今まで人間が
彼らの薄い知恵で行った
全ての悪徳を考えろ。
彼らが受け入れる準備さえできていない
古代の知恵が
邪悪な人間の手に渡された時には
どんな悲劇が起きうるか
誰にもわからない。



そして…その悲劇は
人間にだけ
留まらないのだ。

タバルタスの猛り立ちが
地下から響いてくる日、
我々ポウォールはその声を
背ける事はできないだろう。