- シェフの料理講座-
Chef's Easy Cooking Series

茹で・煮る編
Boiling


グウェニス著



皆さんは、美味しい料理を作るのに、一番重要なものは何だと思いますか?

料理を作るのに、一番重要なことは、材料の分量と料理する時間。 正しい分量で調理しないと、美味しい料理は作れません。 また、適切な時間を使って調理しないと、良い素材を使ったとしても、 美味しい料理を作ることはできません。
固い大根と玉ネギを一緒に入れて茹でたり煮ると、 大根の中は固いのに、玉ネギは柔らかくなりますよね? 料理をする時は、火が通りにくい物を先に茹でたり、煮たりしなければなりません。
完成した時に、全ての食材にバランス良く火が通っていれば、 美味しい料理と言えるでしょう。

では、これから料理の基本中の基本とも言える、茹でや煮るについて調べてみましょう。

茹での種類は湯がくと茹での2種類があります。

湯がきは、沸騰するお湯に浸してから、柔らかくしたりアクを抜くことです。 お湯にひたす時間が短い為、野菜等の栄養素があまり破壊されません。 また、色が鮮明になり、美味しそうに見える効果があります。 少し堅めの野菜を使ったサラダを作る時に良く湯がきます。

茹では、かたい物や生の食材を沸騰するお湯に入れて、柔らかくする方法です。 麺類やジャガイモ、ソーセジのような物は、この方法で調理します。

茹でる料理を作る時には2つの点に注意してください。

まずは、時間を正確に合わせましょう。
茹ですぎると食材が溶けますし、茹でる時間が短かったら、食材が生のままだったりします。 そうなってしまうと、美味しい料理を作ることができません。 感で適当にやらずに、正確な時間を計ってください。

次に温度調整をしっかりしてください。
他の調理方法にも言えることですが、茹でたり煮る時の温度をどのように調節するかによって、 料理の味が変化します。また、食材に弾力性を残したいのなら、 80%くらい火が通った時点で、冷水に一度入れます。 そして水泡が無くなったら、再び沸騰したお湯に入れます。
柔らかくてパサパサした感じにしたいのなら、蓋を閉じてそのまま茹でてください。

煮るは、基本的に茹でると変わりませんが、茹でるが普通のお湯を使うのに対し、 煮るは塩等の調味料を比較的多く含んだお湯に食材を入れて、弱めの火で長い時間調理します。
※食材を茹でる時は、塩を入れて軽く味付けしたりもします。

煮ると煮込むとの違いは、煮るが薄く調味料で味付けしたお湯で調理するのに対し、 煮込むは色々な食材の味が混ぜ合わさった、スープの中で長く煮込む事です。 また、比較的早い段階から濃い味の付いたスープで加熱するのが煮込みで、 料理の最終段階でカレーのルー等で味付けをする物は煮る料理となります。 皆さんも、これらの基本的な事を理解して、美味しい料理を作ってみてください。