- シェフの料理講座 -
Chef's Easy Cooking Series
炒める 編
Frying
マフェール 作
「炒める」というのは火を使ってする調理法の中で、もっとも普遍的に使われる
方法です。特に家庭料理でもっとも手軽く単品料理を作るのに
使われる調理法です。
「炒める」のは大きく水に炒めることと油に炒めることで分けられます。
ふたつの共通点は、まさに炒めるための水や油を少ししか使わないということです。
水を多めに入れると炒めるのではなく、蒸すか煮るになるし、油を
多めに入れると炒めるのではなく揚げることになるでしょう。それくらい炒めることは少ない
量の水か、油で煮るため栄養が逃げることなく、材料
の中に残る良い料理方法です。また、焼くのと違って、たくさんの材料を
一度に調理できることでもとても良い方法です。
炒める際、注意することは次のようです。
まず、フライパンを熱く熱する。
水を入れるか油を入れるか、材料が入る前にフライパンは
必ず、熱く熱しておくことです。それでこそ短時間で材料の外側が
煮えて中身の汁と栄養が流れないようにできるからです。
次に、異物を徹底的に除去する。
熱い猛火で短時間で早く料理をするためもありますが、
安全に料理する為でもあります、いざ油や水に飛ばされると火傷もし
易いのです。この異物は材料から飛び出る小さなかすかもしれないですし、
油で炒める時の材料についた水であるかもしれません。最初からキレイに
手入れした材料を使うのが一番ですが、そうではない場合には
キッチンタオルを利用し、除去することも方法です。
最後に、出来るだけ材料の大きさを小さくする。
炒めるのは殆どの場合、材料の調和と新鮮度が命です。
調理時間もとても短く、即座に加熱させる必要があります。そのためには
熱が充分伝わってそれぞれの味が混ざり合うように材料を小さく
切ることが必要です。
炒めるのは繊細で、素早い手入れを要する技術で、反対に
初心者も、誰もが簡単に美味しい料理を作れる方法でもあります。
炒める技術をマスターし、自分の料理才能を発揮してみましょう。