- 服についての放蕩日記 -
Prodigal Memory for the ragged wear


デサムス著


アルバイトに狩り…必死になって働いて、僕は誰もがうらやむリアルブラックの服を手に入れた!僕が広場でキャンプファイアをしていると、みんな僕の服を見に来るんだ。その時の気分っていったらもう最高だよ。だから僕は毎日広場に座って、服を自慢したり、初心者に旅行のアドバイスをしていたんだ。

ところがある日…

-おおっ! 何だこれは? 糸くずが出てるじゃないか!

糸くずをとって、しばらくぼーっと過ごしていたら、ある朝!!!

-うわあああ! 何だこれは!

何と今度は、ズボンの股下に穴があいてしまった。旅館のノラさんに直してくれって頼んだら修理費用が高くて、ぶらぶらと遊んでいた僕には払えなかった。

-なあに。大丈夫。穴が見えなきゃいいさ!

僕は気を取り直して、いつもどおり過ごしていたのさ。ところがとうとう事件は起きてしまったのだ。

粋な僕の服が色あせて、お尻にも穴があいてしまったんだ。ボタンをとれて、チャックも壊れて、もうボロボロ…。早速直そうと、ノラさんのところに行ったが、やはり費用が高くてだめだった。じゃあ服はどうしたかって? もちろん家に持ち帰ったさ。

こうして必死にアルバイトや狩りをしているのは、服を修理する費用を貯めるためなんだ…。