- キャンプファイア・メモ -
Campfire Memorandum


著者不明


エリンの大地を
旅する冒険家が
疲れた体を癒すのは
村の旅館だけ。
だが
村はずれの
荒野で
彼が休めるところは…どこなのか。

薪5本で焚いた
暖かい炎で
凍てついた体を温め
食べ物を分け合い
空腹を補う。
メイは、水で喉を潤し
更けていく夜空を眺めながら
その光ひとつひとつが
旅行者の追憶となって
胸の中へと沈んでいく…

しかし
星より明るい光で
横になる場所は照らされ
あのイウェカとラデカを眺めながら
少しずつ大きくなっていく
故郷の想い、家族たちへの想い
そして恋人への想い…
炎の傍らに横たわり、眠りにつこうとするが
揺れる炎の光に
体を寝返りさせる…

何回か寝返りするうちに
陽は昇る。
パララの光が大地を照らすと
旅行者たちはまた旅立っていく。
旅行だけでなく
生きていること自体が、孤独の道…

ある一瞬でも旅行者が
その孤独を忘れる方法は
自分と同じ旅行者と出会い
さみしさをわけあうことだけだ。
一緒にいる旅行者が
2人でも3人でも
自分の居場所を懐かしくさせる時間は
いつも暗闇と一緒にやってきて
誰かがいつの間にか焚いた炎。
夜空を燃やす。

隣の旅行者がぶっきらぼうに差し出した
パンをかみ締めながら
いつのまにか家族のように
互いを思いやる間柄になっている。
同じ夜空を眺め、
思わず口ずさむ
ふるさとに想いを馳せる歌に
誰かがリュートを取り出し
拍子を合わせると
その歌声と炎の光につられ
他の旅行者も
いつのまにか微笑んでいる。

彼らの心の中には
ふるさとがあるが、
彼らの瞳には
蒼い夜空に漂う
炎が燃えている。

たまには他の旅行者たちが
伝えるふるさとの知らせに
微笑むものの
その後につづく
恋人の話に
胸の中の何かが崩れ
頭をもたれる。

それでも
炎に身を寄せ、歌う
歌に込められた魔法が
心をどのように燃やすか
わかるなら、
孤独と香水、そして悲恋さえ
通り過ぎなければならない
小さい部分として残るだけだ。

もしキャンプファイアであなたに
もしくは隣の人に
楽器があるなら
そして白紙の楽譜があったら、
次の曲を演奏してほしい。

メロディ
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和音 1
v13
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<a+>ff<g>dd
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a+>ff<f>ff
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d+a+a+d+a+a+
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<daafga
a+>ff<f>ff
<a+>ff<g>dd
<d+a+a+f>cc
<g>dd<g4.

私の愛よ。
私が戻るその時まで
待っていてほしい。
私の愛よ。
私を忘れないでくれ。

私は今ここにいるが
あなたにあえる日を指で数えて
あなたのそばに向かっているから
私が聞いたその言葉は
うそだといってくれ。

風に乗った
あなたの声が聞けるよう
私の耳は
いつも風を感じている。
だから小さい声でもいい
私の名前を呼んでほしい。

私はまだここにいるが
あなたのもとに戻る日が
近いのをわかっているから
旅行者たちが伝える
彼女の噂が
夢でもいい、嘘だと
私にささやいて欲しい。

今この現実が
覚めない夢だとしても
あなたと一緒にいる現実が
この夢の彼方にあるならば、
私が喜んで夢から覚め
あなたのそばに行こう。
この炎が消え去ったら…
この炎が消え去ったら…

...

誰かが書いたこの美しい曲に
コルプレの祝福がありますよう…
そして恋人を失った彼らに
シミニの祝福を…